秋の養生

“夏の養生”は書かなかったなぁ〜と思いつつ、
すっかり涼しくなりました。
やはり秋の養生は書いておきたかったので、
毎度のことですが、いきなりエッセイ連載お休みです。

@収斂の季節
A「燥」の季節
B「肺」への影響
C五志は「憂」
D五味は「辛」
E秋は何色?
F糠ホットパック

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2005年10月12日水曜日9:00

@収斂(しゅうれん)の季節

古典では8月、9月、10月のことです。
例年、台風は9月に多く来るのに今年は少なく、
8月に多かったり、温暖化の影響から、
ハリケーンや台風の大型化が心配されている現代では、
秋を示す期間も違ってくるのかもしれません。

でも、やはり秋は
万物が成熟して収穫される季節です。
少しずつ冷たい風が吹くようになり、
大地には粛清とした気配が漂います。

コンクリートで囲まれた場所だけにいて、
まだ大地の気配を感じていない方は、
週末にでも近くの少し大きな公園へ、
出かけてみてはいかがでしょうか。

きれいないろとりどりの葉が落ちています。
マテバシイ(どんぐり)がたくさん落ちています。
(焼くと食べることもできます)
ひんやりした空気を感じましょう。

実りの秋。
穀物や豆類は、春から夏にかけて溜めたエネルギーを
一粒一粒に収めます。

万物が実を結ぶ季節です。
実りに感謝して、そのエネルギーをいただきましょう。
(新米、新豆はもう食べましたか?)


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2005年10月13日木曜日17:00

A燥(そう)の季節

今日は秋らしいさわやかな晴天になりそうです。

夏のじっとりした暑さにくらべ、
陽の暖かさに冷たい風が加わり、
活動しやすい季節です。

この季節は鶏と同じような
早寝早起きがお勧めです。

早寝早起き、当たり前。と思われましたか?
古典では、季節に対応した生活の仕方が載っていて、
春は夜更かししてもよいけれど、朝は早く起きる、
夏は遅く寝て早く起きる、
冬は早く寝て、ゆっくり起きるとあります。

そして、夏のように活発に活動し、
陽気を発散するのでなく、
(発散をしないと中にこもってしまいます)
陽気を発散することは控えた方がよく、
陽気をひそめなさい、とあります。

具体的に言うと、
古典によるとスポーツの秋よりも、
読書の秋というように、
心を安らかに過ごした方がよいようです。

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2005年10月14日金曜日14:00

B「肺」への影響

昨日「燥」の季節と書きましたが、
影響を受けやすい臓器は「肺」になります。
呼吸器への影響を受けやすい季節です。

喘息、気管支炎などをお持ちのお子さんなどは、
影響を受けやすい季節なので、
あらかじめ気をつけた方がよいです。
秋には特に病にかかりやすい、と
気をつけることで健康に過ごすこともできるでしょう。

乾燥しやすい季節なので、
水分の発散・発汗は控えたい季節です。
・・・そうはいかない場合も多いですね。

運動したら、こまめな水分補給し、
細胞に水をがゆきわたるように心がけましょう。

また、汗をかいた後には、
そのまま冷たい風に当らないようにしましょう。

皮膚とも密接な関係がありますから、
汗をかいたら、こまめに拭いたり、
すぐ着替えをするような小さい積み重ねが大切です。
温度差によって、衣類を小まめに調整することも
重要なポイントです。
脱ぎ着できるものを常に用意しましょう。

健康な人でも、
乾燥への注意を怠ると、
すぐ風邪をひいてしまいがちな季節です。

彩りの美しい葉や実りを感じる季節には、
私達も小さな気遣いを自分の体に
プレゼントしたいですね。

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2005年10月17日月曜日16:00

C五志は「憂」

梨、柿、栗、松茸などお店に並ぶ、
美味しいものを眺めていると、
うっかり見落としそうになりますが、
秋は悲しさを伴う季節でもあると感じませんか。

収穫の季節である秋は、万物を枯死させてもいます。
秋は、落ち葉に代表されるように、
生命を奪いさる季節でもあるのです。

天地の気は『粛殺』としています。
(殺傷の気が強いです)

夏の陽の気より、冬の陰の気へ移行しています。

秋の気は「憂」です。
夏に比べて皮膚の毛穴は発散しないように縮んでいます。
心も身体と同じように気を引き締め、
精神の動揺によって、
秋の気の影響を受けすぎないようにしましょう。

心は安らかに穏やかに過ごし、
良い空気を吸い込み、
気の影響を和らげましょう。

「憂」気持ちがあっても、
季節を影響を受け止めてしまったと、
ゆったり微笑んで受け止めましょう。

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2005年10月19日水曜日10:00

D五味は「辛」

この季節に採るとよいとされる味は、
古典では『辛』とあらわされます。

唐辛子、わさび、生姜、辛子などを利用し、
少々辛い味付けがよいようです。

これらの食材は、
身体を温め、発散する作用があり、
風邪の予防にもなるものです。

これが秋に疲れやすい肺の働きを助けると
考えられています。

ただし、何事も過ぎたるは及ばざるが如し。

これは本人が「少々辛い」と感じる程度でよいもので、
激辛などを差しているのではありません。

採りすぎると、大腸などにも影響が及び、
痔になることもあるでしょう。
(肺と大腸は、東洋医学では表裏のようなものだからです)

生姜を入れた紅茶は身体を温めます。
蒟蒻を炒めて醤油・お酒で味付け仕上げに唐辛子をパラリ。
塩+お酢+辛子+醤油を入れて混ぜ、油を入れて混ぜればドレッシング。

そんな風に、ちょっとお料理に
取り入れてみてはいかがでしょうか。

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2005年10月20日木曜日10:00

E秋は何色?

ふと思いついて家族に質問してみました。

「秋って中国の古典では何色になると思う?」

『茶色?』
『葉が赤くなるから赤?』
『葉が黄色くなるから黄色?』
『えっ〜何色だろう??』



「秋の色は“白”なの」

『えっ〜なんで?白って冬じゃないの?」

「冬は黒なのよ。
春は青(といっても信号の緑のような色みたい)、
夏は赤、長夏が黄色、秋は白なの」


『他の色はともかく、それってわかりにくい。なんでなの』

「う〜ん。そうかも。。。なんでって・・・
古典にはそこまで説明ないの。」
学生時代、私も覚えにくくて、肺だから白と覚えました。
肺の組織って、白っぽいから。(煙草吸う人は黒いけれど)


秋に収穫される野菜に、
大根、蓮根、白菜、葱・・・白い野菜があります。
養生としては、これらの野菜をいただくのがよいようです。
身体の温まりそうな野菜ばかりでしょう?
今晩はフウフウしながら暖かいものはいかがですか

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2005年10月21日金曜日10:00

F手作りの秋(糠ホットパック)

秋は乾燥した冷たい風が、
鼻や口から入り、肺を犯しやすく、
身体を冷やしやすい。
養生しないと冬に下痢をしやすい。

秋に採れる豆や南瓜やさつま芋を食べるのはよいけれど、
柿や梨などを食べ過ぎると身体を
冷やしやすいので気をつけましょう。
キッチンでコトコト煮たりしたい季節。

でも、どれも難しい・・・という方に、
この季節から夏前まで使える、
ミシンがあれば30分で作れて、
毎日使っても1年は使える手作りグッズをご紹介します。


『糠ホットパック』
目の細かい綿の布、糠・白米、塩を用意します。
糠3:白米2:塩1の配合になるように布袋を作って入れます。
これは布は2重にした方がよいと思います。
細長く作ると肩に載せられてよいみたい。

『玄米ホットパック』
こっちの方がさらに簡単。
お好みの大きさの布袋を作り玄米を入れるだけ。
布袋が手元にあれば、玄米を入れて、1本だけ縫えばできあがり。
小さく作ってアイピローに使うのもお勧め。

どちらもレンジでチン♪と暖めて使います。
糠の方が湿熱で気持ち良いけれど糠臭いという欠点はあります。
匂いが嫌な人は玄米で作ってみて下さい。

毎晩寝る前にお腹に乗せたり、
肩が凝ったら肩に載せても気持ちが良いです。
寝る前に足が冷たいと感じる方はぜひやってみて。
(写真を載せようと思ったらデジカメが不調(>_<)

☆レンジでチンしすぎると1回で焦げて使えなくなることもありますので、
時間はご利用のレンジとの相性を見ながら増やしてください。
(長く使っていると水分がとぶようなのでレンジの時間は短くなります)

コレは義母がヨガの先生に教えてもらったもので、
教わったのは3:2:1の配合だけです。

私は使い始めて3年目になりました。
毎晩、背中とお腹を糠ホットパックで暖めて寝ています。
今使っているのは横がA4サイズ用紙程度の大きさで、重さは全部で325gのもの。
(これは使用して2年目。元は350gで作ったのかも)
冷たい足も暖かくなるし、すぐ寝れますよ(=^_^=)
(子宮腺筋症ページに書いた糠ホットパックはコレのことです)
ウチの子どもも両親も使っています。
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